芝桜の育て方 3つのポイント
芝桜を植えたけど、
「花がたくさん咲かない」
「雑草に埋もれてきた」
「年々弱ってきたようだ、、」
このような場合は、
植える場所、剪定、追肥に原因があるかもしれません。
植える場所
芝桜は水はけが良く、日当たりが良い場所を好みます。
日当たりが良い南傾斜が最高ですが、半日日陰でも大丈夫です。
我が家では南側だけでなく、北東側の半日日陰の場所にも植えていますが、南側の芝桜と比べても、花付きが悪いわけでもなく、元気に育っています。
南側よりも開花時期が少し遅いようですが、その分、花が終わる時期がズレるので、庭全体で長く花を楽しめています。
芝桜は乾燥気味にします。
常に土が湿っているようでは、弱ってしまいます。たとえ、南側で日当たりが良くても、雨で水たまりができるような、場所では、うまく育ちません。
地植えなら、根付いた後は水やりの必要はありません。
剪 定
芝桜は年に1回、花が終わって見苦しくなった頃、剪定します。
剪定しないと、梅雨の時期に蒸れてしまい、株が弱ってしまいます。最悪、枯れてしまうようです。
草刈り機で剪定する方もいるようですが、我が家では、剪定ばさみを使っています。
ハサミでザクザク切る感触が個人的に好きです。
刈り込みの長さは、上に伸びている茎が数センチ残る程度にバッサリ切ります。
丸坊主にしてしまいます(笑)
もちろん、切り落とした部分はキチンと処分します。切りながらゴミ袋に入れていくと楽だと思います。
追 肥
肥料を与えると、元気に広がり、花がたくさん咲くイメージがありますが、芝桜は肥料を与えすぎると、花付きが悪くなります。
花が咲き終わった頃に「お礼肥」という追肥をする方法もあるようですが、我が家では年に1回、10月に追肥しています。
他のグランドカバーと一緒に年1回の追肥で済ませたいというずぼらな理由です、、
マグァンプK の中粒をパラパラ撒いています。
まとめると、
芝桜は、日当たりと水はけが良い場所に植えて、年1回の剪定と追肥をするだけです。
あとは開花時期に楽しむのみです!
ふんわりとした芝桜の絨毯で色と香りに癒されてください (^^♪
芝桜の病気と害虫
基本的に芝桜は丈夫です。
病気や害虫の心配はあまりないと思います。
我が家では植えてから6年間、特に目立った被害はありません。
ごくまれに一部が枯れる場合がありますが、ほとんど目立たず、剪定していてやっと気づく程度です。
芝桜が枯れる原因は高温多湿による蒸れ、線虫(せんちゅう)という病気が多いようです。
線虫とは、土や水、海水など地球上のあらゆる場所に存在する寄生虫で、確認されているだけでも約1万種類あります。
体長は1ミリ未満から数メートル!になるものもいるようです。
※ 数メートルの線虫はマッコウクジラに寄生するような種類なので、庭先で遭遇することはないでしょうが、、
線虫による芝桜の被害は初夏~秋にかけてが多いようです。
特に梅雨時期の高温多湿の影響で、風通しの悪い株の内側から発生しやすいようです。
線虫の3つの対策
追 肥
花が終わった後の芝桜は株が弱っているので、追肥する方法もありますが、我が家ではこのタイミングでの追肥はしていません。
薬 剤
線虫にスミチオン乳剤などの薬剤を散布する方法もありますが、我が家では線虫が原因と思われる枯れが発生しても、薬剤などは使ったことがありません。
剪 定
花が咲き終わった頃にバッサリ剪定して、日当たりと風通しを良くすることで予防できます。
我が家の対策は剪定と枯れた部分があれば取り除くだけです。見た目が気になるほど、ひどく広がったことがないので、それほど気にしていません。
芝桜の害虫対策
芝桜にはダンゴムシやコオロギに葉を食べられる被害もあるようです。
これらの被害がひどい場合は、グリーンベイド等の誘引殺虫剤が有効です。
確かに我が家の庭にもダンゴムシはたくさんいますが、芝桜に目立った被害はないので、害虫対策はしていません。
芝桜はあまり病気や害虫の心配をせずに楽しめると思います。
芝桜の種類、特徴のまとめ
芝桜は常緑多年草です。
道端でよく見かけますが、地面を這うように広がるので、グランドカバーにも向いています。
開花時期は関東では4月~5月です。
芝桜は主に9種類の品種があります。
他の品種に比べ、冬場でも葉がきれいです。地面を這うように広がります。生長スピードはゆっくりですが、我が家では他の芝桜に飲まれずに元気です。
アトロプルプレア
薄紫色の芝桜です。
開花期間が長く、生長スピードは速いです。這うように伸びていき、立ち上がらない特徴があるので、我が家では他の芝桜に飲まれやすいです。
リトルドット
生長スピードはあまり早くありませんが、被覆力があります。
我が家では旺盛なピンク系の芝桜が隣にあっても負けずに元気です。
アメイジンググレース
白の花びらで中央がピンクです。
他の芝桜と比べ、市場にあまり流通していないようです。生長スピードは速く、こんもりとなるそうですが、我が家ではピンクの芝桜に飲まれぎみです。
他の芝桜と違って、水分不足で枯れてしまうことがあるそうですが、我が家では夏場でも水やりはしていませんが、枯れたことはありません。
他のピンク系芝桜と比べると濃い目のピンクで、中央部はさらに赤いです。生長スピードは速いですが、蒸れに弱いようです。冬場は葉が紅葉します。
垂れ下がるように育てたいなら、この品種が向いています。
ダニエルクッション
最も丈夫で育てやすい芝桜です。
病気や暑さに強く、花の大きさも一番です。葉がほとんど見えないくらいのピンクの絨毯になります。
我が家にはありませんが、その他3種類あります。
白い芝桜です。
生長スピードが速く、花をたくさん咲かせるようです。同じ白のリトルドットよりも花びらが細く小ぶりです。
多摩の流れ
キャンディストライプともよばれ、花びらは白でピンクの縞模様があります。寒さで落葉することがあるようですが、春には復活するそうです。
オーキントンブルーアイ
涼しげなブルーの芝桜です。
他の品種に比べ、花付きは少ないですが、開花時期が長いようです。
これらが芝桜の品種ですが、芝桜は値段も安く育てやすいので、全種類を庭で咲かせることも簡単にできると思います。
芝桜の簡単な増やし方
芝桜は日当たりと水はけが良ければ、どんどん広がっていきますが、別の場所でも芝桜を楽しみたいなら、簡単に移動することができます。
芝桜は挿し木でも増やせますが、株分けがおススメです。
水やりなどの管理も株分けの方が楽です。
ほんの少し株分けして植えたものが、約3年で直径120cmを超えました。
管理は花後の剪定と晩秋の追肥のみです。
芝桜の株分けは春や秋が適しているようです。
真夏や真冬を避ければ大丈夫です。
ただ茎が伸びている部分ではなく、軽く引っ張ってみて、根が張っている部分があることを確認して、茎を切りながら土を掘り起こします。
これくらい根が張っていれば大丈夫です。
植える場所を掘るというより、切込みを入れるイメージです。
ちゃんと根を土の中に入れます。
根が長いと地表に飛び出している場合があるので注意します。
横に這っている茎の部分が隠れるくらい埋めます。
地上に飛び出している茎が長い場合は5cmくらい残して切り落とします。
長すぎると植えたばかりの根では水分がうまく届かないようです。
最後に水をたっぷり与えて完成です。
株分け時に肥料は一切使っていません。
株分け後の管理は根付くまでの水やりだけです。
土がある程度湿っているなら、必ず毎日やる必要はないと思います。
芝桜は蒸れに弱いので、水やりは直射日光が当たらない早朝や夕方にします。
我が家は地植えなので、根付いた後はまったく水やりはしません。
※ 鉢植えの場合は定期的に水やりが必要です。
芝桜は花が咲いていない時期に株分けした方が、株に負担がかからないようですが、何種類かの色を植えてあるなら、色を確認する為に花が咲き始めた頃に株分けすることもできます。
その場合、花やつぼみが付いていると株に負担がかかるので、茎を短めに切り落とせば、うまく根付きやすいです。
気が向いたときにちょこちょこ株分けすれば、芝桜に囲まれた庭は簡単にできると思います。
芝桜で最も育てやすい色は?
芝桜を植えて約6年です。
元々、芝桜はグランドカバーではなく、ワンポイントのつもりで植えたのですが、思いのほか元気に広がり続けて、グランドカバーの主力になりつつあります。
ずぼらな私にとって、芝桜は管理が楽なので気に入っています。
スカスカの芝桜は雑草が目立ちますが、こんもりと密集するとあまり雑草は生えません。
ぴょんと飛び出している雑草を抜くと、芝桜のほんのり甘い香りに癒されます(*^_^*)
我が家の芝桜はピンクがメインです。
色にこだわりはなかったのですが、植える前に色々調べたところ、、
芝桜ではピンクが一番、丈夫だそうです。
それならば、芝桜初心者の私にも大丈夫だと思ったので、まずピンクを購入しました。
「なるべくお金をかけたくない」
「失敗したくない」
「ラクに楽しみたい」
という私のエゴを満たしてくれました。
我が家には6種類の芝桜があります。
左がオータムローズ。右の大きめの花びらがダニエルクッションです。
左がスカーレットフレームです。右は先ほどのオータムローズです。
アメイジンググレースです。
私はそれまで見たことがなくて、珍しいと思って購入しました。
アトロプルプレアです。
元気で力強さがあるピンク系に対して、薄紫色?で、落ち着いた上品な印象があります。
リトルドット。シンプルな白です。
雑草にも負けずに、元気に増えていくピンクの芝桜はとても心強いですが、他の色もアクセントとして楽しんでいます。
アメイジンググレースとアトロプルプレアは元気すぎるピンク系の芝桜に飲まれつつあったので、株分けして安全な場所に避難させました。
違う品種の芝桜は離して植えたほうが安全ですが、近くに植えたい場合は、強い方の芝桜の広がりを剪定でコントロールしてあげないと、いつの間にか埋もれて消えてしまう芝桜もあります。
もし、芝桜の色で迷っているなら、丈夫なピンク系がおススメです。